小野寺燃料

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.28
Mr.Vee JayのJAZZナビ

Jazz Liveの楽しみ

『Last Live at DUG』
Grace Mahya

 ジャズライブは、夏なら屋外でビール片手にスイングしたり、芝生に横になりながら聴くのもいい。冬ならスキー場のコテージで、ホットワインを飲みながら熱くなるのもいい。また、ホールで間近で観るジャズミュージシャンからは、CD・レコードでは分からないタイミングの取り方やリズム感、豊かな表情などを感じ取ることができる。

 ジャズフェスティバルでロケーションが良いと想ったのは、10年以上前のくっちゃんジャズフェスティバル。毎年楽しみなライブだった。蝦夷富士の羊蹄山をバックに、真夏の野外のライブは最高に盛り上がった。ぜひまた開催してもらいたいものだ。

 ライブは曲の盛り上がりにもよるが、使用されているPA機器(スピーカーやアンプ等)の規模によってガラッと良くもなるが、音が割れているとガッカリしてしまう。

 今まで観たライブで最高だったのはジョー・ザビヌル&ザビヌル・シンジケートのコンサートだ。ステージの左右に10mくらいのスピーカーの山がそびえ立ち、屋外で大音量にも関わらず音が割れていないので、音が身体の中にすっと染み込んであまりの心地良さに寝てしまいそうになるほどだった。あの音はCD・レコードからは出せないだろうと今も想っている。

 大抵のライブ盤は、スタジオでレコーディングしたものよりデッドなサウンドになったり、音がこもったりしている。だが、ライブ盤の方が断然良いのが、ジャズから横道に逸れるが、イーグルスの再編成ツアーライブ盤『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』。「ホテル・カリフォルニア」を聴くとついつい音量を上げてしまう。

 今回紹介したいアルバムは、グレース・マーヤの『ラスト・ライブ・アット・DUG』。東京・新宿のジャズクラブ「DUG」閉店時のライブであり(その後営業再開)、グレース・マーヤのセカンドアルバムでもある。私もDUGには17年くらい前に行ったことがあるが、それほど広くない店内での熱いジャムセッションが聴けるアルバムになっている。特に「Comin’ Home Baby」と「Sunny」からはライブのノリの良さが伝わってくる。

 グレース・マーヤには、2007年のくっちゃんジャズフェスティバルでの新人離れした音程の良さと、英語力の素晴らしさで魅了されてしまった。このアルバムを良いと思われた方は、デビューアルバム『The Look Of Love』も聴いてみてください。

Mr. Vee Jay より


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