小野寺燃料

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.28
これからを生きるための 終活

その3 終活の項目

70歳を過ぎた元上司の「終活」にちょっと興味を持った40代の元部下。では、終活とは、具体的にどのようなことを言うのでしょうか。

死を前提にした事柄とこれからどう生きるかを考える項目
元部下
 
終活と言うと、遺言を書いたり葬式の心配をしたりということだと思っていましたが、それだけじゃないんですね。
元上司
 
そういう死を前提とした事柄は、終活の一部と考えるべきだね。誰でも必ず死ぬわけだが、生きているうちはあまりそのことは考えたくない。でも、考えないわけにはいかない。でもでも、そこから終活を考えると滅入ってしまったりするから、私はまず別の観点から始めることにした。
元部下
 
でもでも、別のところ。
元上司
 
前にも言ったが、終活の目的は「これからどう生きるか」ということ。だから、そっちから先に考える。例えばお金の面でいえば、子供たちに財産を少しは残してやりたいが、自分のこれからにもお金はかかる。その設計をまずやろうということだ。
元部下
 
部長はあと30年、100歳を超えるまで欲張って生きるんでしたね。
元上司
 
「欲張って」は余計です。30年というのは大変ですよ。20歳の青年が50歳になるという時間。でも、私は20歳の若造ではないですから、過去の経験に照らして、どう生活するかをきちんと考えるわけです。
元部下
 
稼ぐのは難しいですから、貯金を切り崩すんですね。それとも株でひと儲けですか。
元上司
 
そういう愚かな考えに至らないよう、じっくり考えるのです。年金だけで暮らすのは難しいですから、生活設計はしっかり考えないと。また、万一健康を害したり、認知症になったりしたときはどうするのか、そのあたりも、今のうちに考えを決めて、妻や子供たちになるべく迷惑がかからないようにしておきたい。
元部下
 
私の知人も、認知症になった親を施設に入れるかどうか悩んでいましたが、親が先に「ボケたら施設へ」と言ってくれていれば楽です。
元上司
 
まぁ、それが正直なところでしょうね。尊厳死などの問題は、やはり自分の意志を家族にはっきり伝えておくべきだと私は思います。
元部下
 
確かに、そういうことは本人が元気で、頭がしっかりしているうちにしかできませんね。
元上司
 
頭がしっかりしていても、結論を出すのはなかなか難しい問題もある。そこで、自分の考えをまとめていくためにも、自分の人生を振り返って考えることも必要になるわけだ。整理すると、自分の「現在」について客観的な状況を把握する。これは、経済的なことと健康面の両方。そして、現在の自分が形作られた過去や、周囲の人々について整理する。その上で、自分はどういう終末を迎えるかを考えるのです。
元部下
 
なんだか大変ですね。やることがたくさんあります。
元上司
 
そうです。時間がかかりますから簡単に死ねません。時間がたてば状況も変わり、考えも変わりますから、結論は簡単に出ません。
元部下
 
もうおしまいだから終活をする、というのではないのですね。
元上司
 
その通り。一定の年齢を刻んだ人間として、今後どのような人生を歩むかを考えるということが終活です。「どう生活するか」よりも「どう生きるか」の方が大切です。
元部下
 
なんだか哲学的ですね。どう死ぬかではなく、どう生きるか……。
元上司
 
そうです。単に相続や葬式、お墓の心配が「終活」だと思っている人にはなかなか理解できないかもしれない。奥が深いんだよ。

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